コア穴とは?外構工事を支える“見えないプロの仕事”|楓林庭|

楓林庭コラム 2015.6.25

こんにちは

『暮らしに本当に合う外構』を一緒に考え、丁寧にかたちにしていくことを大切にしています「fuurintei」です

今回のテーマは

『コア穴って何の穴?』

外構工事の現場では、「コア抜き」という言葉をよく耳にします

聞き慣れない言葉ですが、実はフェンスの柱を立てたり、水道管を通したりといった作業の“下準備”として欠かせない大切な工程です

そして「コア穴」とは、コンクリートやブロックなどの硬い構造物に、専用の機械で正確に円形の穴を開ける作業のことをいいます

この作業には「コアドリル」という機械を使用し、ダイヤモンドビットを回転させて硬い素材を切削します

穴の直径は用途によってさまざまで、フェンス柱用なら直径80〜100mm、水道や電気配線なら30〜50mm程度が一般的です

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こちらが実際に「コア穴」をあけるための専用機械です

「コアドリル」と呼ばれ、ダイヤモンドビットという円筒状の刃を高速回転させて、コンクリートやブロックに丸い穴を正確に開けていきま

この機械は見た目こそ地味ですが、外構工事では欠かせない存在

フェンスの柱を立てる位置や、給水管・照明用の配線など、ミリ単位の精度が求められる作業を支える頼もしい相棒です

穴を開ける際は、粉じんや摩擦熱を抑えるために水を流しながら施工する「湿式コア抜き」が主流

滑らかで正確な穴が開けられるよう、職人が慎重に機械を操作します

 

実際に使用している様子をお伝えします

機械は擁壁の上にセットされ、スイッチが入ると円柱部分が高速回転

それと同時に、周りに水が注がれていました。 

この円柱部分がダイヤモンドの刃で、刃が高速回転することによりコンクリートを削っていきます

周りに水を注ぐのは、高速回転している刃を冷やすのと作業によるホコリを抑えるためでした  

機械を取り除くと

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擁壁のコンクリートに、刃と同じ形の丸い切れ込みができていました

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切れ込みの上部にワイヤーをかけて、切り取ったコンクリート円柱を吊り上げます

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コア抜き完成です。 切り取ったコンクリート円柱、結構長さがありますね^^  

今回コア抜きをした場所には、フェンスの支柱を立てる予定です

以上、擁壁のコア抜き作業のご紹介でした